遠すぎて見えない明日を見据えるために、ただひたすら旅路を行く
03/29
2024
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03/12
2013
ひとつまた灯火が点った
2年前のあの日、私はのんきなもので夢の国にいて
回線オーバーでメールも電話もシャットダウン
こんな私でも心配してくれる人がいて、となりにいてくれる人がいた
歩き続けることを諦めなかったあの日
私たちが見いだしたのはただそこに生きているという希望だった
携帯の充電も底をつき、5件目のコンビニでやっと充電器をてにいれた
自分が無事であるということを知らせられる端末は小さな赤い携帯だけだった
ひび割れて歩道はおち、そこら中で大きな水溜まりができていた
それでも頑張って歩を進めた
明日困るお客様のためにも、私たちは意地でも家に帰るんだと
歩くことを決める前、駅のテレビ画面は休むことなく東北の被災状況と津波情報をながしていた
駅の前でうずくまる人も、私もその映像から目を話すことはできなかった
あの日たくさんの尊き灯火が奪われ、そして絆を作り、傷をつくった
ただ私にできるのはあの日を忘れないように言葉に残すこと
それは自己満足で、なんの力にもならないことかもしれないけれど
それでも、何も残さないよりはいいのかもしれないと考えた
あの日失ったものの大きさを私は本質的な意味で理解はできていないだろう
ただそれでも、書き残すことで、みなさんの目に触れてもらうことで忘れない出来事だと刻んでもらえるように願うばかりだ
灯火をともす手を
祈る手を
願う手を
私たちは自分にできることで
歩みを残していく
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